去る平成二十七年十月一日(木)午後一時三十分より埼玉第一教区長のご自坊である龍泉寺内の清龍会館を会場とし、「舎利和讃」をテーマとして教区講習会が教区内教師二十三名参加のもとに開催されました。
講習会は二部構成になっており、第一部は智山伝法院常勤講師・大正大学非常勤講師の佐々木大樹先生に教相の面より「舎利和讃の解説」としてご講義頂きました。
第二部は智山講伝所非常勤所員の布施浄明先生より「舎利和讃」を事相の面より解説及び実践のご指導を頂きました。
先ず一部の佐々木先生の講義は資料に沿って大変平易に解説頂きました。
舎利の功徳、仏舎利の意味、大日如来とお釈迦様との関係性など順を追ってご説明いただき、とても分かりやすく、檀信徒に説明する際にとても役に立つと感じました。
本文解説の中で特に印象的だったものは、「舎利和讃」の内容が密教教理に基づいたものであるという事でした。
仏の善功徳が宿っているお釈迦様の仏舎利を供養する事により福徳や果報が限りなく頂けるという尊い和讃。
一人でも多くの方に和讃の功徳と内容を知ってもらい、大日如来の悟りの境地に近づいて下さればと思いました。
第二部は布施先生の講義で「舎利和讃」を声明の側面から見た解説と実際に実修をして頂きました。
先生が一通り唱えて頂いた後に先生と共にお唱えさせて頂いた訳ですが、先の佐々木先生の講義のお陰で、内容を心に感じながら唱える事ができました。
両先生も通夜の際に「舎利和讃」をお唱えされる事もあるとの事で実践されている先生方のお話しはとても参考になりました。
そして教区長から「舎利和讃」を盛んに唱える教区にしたいとの言葉もあり、その言葉をしっかりと受け止め研鑚を積み、講義内容を繰り返し実修すると共に通夜の際に心を込めてお唱えし、故人及び檀徒の方々の心を癒す事が出来るような「舎利和讃」を繰り返し唱えていきたいと思いました。
又、今回の「舎利和讃」は十月十二日に行われる教区青年会主催、終戦七十年戦没者慰霊法要でお唱えする予定があり、戦争で苦しまれた方々が癒されるよう、参列者一同心を一つにしてお唱えしたいと思います。
講義後の懇親会では佐々木先生にご出席して頂き、有意義な一時を過ごす事が出来ました。
今回の講義をきっかけに「舎利和讃」がお唱えされ、多くの御霊が安らかになる事を願っております。
佐々木先生、布施先生、関係各位に心から感謝申し上げ、ご報告と致します。
(正源寺中 小宮山学道)