教区ニュース

平成27年度 埼玉第一教区教化研究会開催報告

 去る平成二十七年九月七日(月)午後三時より教区宗務所龍泉寺様に於きまして埼玉第一教区教化研究会が開催されました。研究テーマを「現役住職が知っておきたい宗教法人の税務と相続対策のポイント」と題し、講師に宗教法人を含む企業税務業務やコンサルティング業務を多数されておられる、あおば会計事務所代表 田口豊太郎先生をお招きし、進行役に管内寺院住職であり、一級FP(ファイナンシャルプランナー)技能士の資格を持たれておられる東養寺 高橋一晃師にお務めいただき、総勢二十名のご参加をいただきましての開催となりました。 

 はじめに直林一敏教区長のご挨拶をいただき、田口先生よりご講演をいただきました。まず税務調査時における宗教法人としての留意点をお話しいただき、特に間違え易い区分や税務署に指摘されやすい項目等を過去の業務実例よりご講演いただきました。

 また、住職の退職金について、まず退職金規定の制定の必要性、責任役員会に於いて切り出し難い退職金についてどのように提案し、原資をどのように確保すれば良いかなどいくつかの具体例を交えてご提案をいただきました。終盤には、相続税に対する基本的なお話しがあり、トラブルになりやすい名義預金や正しい贈与方法、贈与契約書のひな形などを分り易くご説明いただきました。ご講演終了後小室雄充支所長より閉会の辞をいただき教区教化研究会は終了いたしました。

 今回このような宗教法人の税務にまつわる有意義な研究会を開催いただきまして、携わって頂いた大勢の方々に感謝申し上げご報告とさせていただきます。