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令和三年度 埼玉第一教区 教化研究会報告

令和三年度埼玉第一教区 教化研究会報告

 去る令和三年九月六日(月)「埼玉第一教区教化研究会」が開催されました。当初は川口駅前市民ホール『フレンディア』に於いて開催予定でありましたが、県内に新型コロナウィルス感染拡大にともなう“緊急事態宣言”が発出中の為、zoomを使用した完全オンライン開催となりました。そのような状況の中、二十名の方々に参加をいただき開催することが出来ました。

今回は早稲田大学政治経済学部政治学科をご卒業され、法律事務所アルシエン共同代表である弁護士の武内優宏先生を講師としてお招きし、「住職・寺族が知っておきたい法律知識~檀信徒や業者とのトラブルを避けるために」と題して講演を賜りました。本講習会の内容は、昨年秋に開催予定であった当教区の教化研究会が新型コロナウイルス感染症により一年間の延期となり、ようやく今回の開催に至りました。

 前半では「宗教法人の組織・運営」と題し、宗教法人を構成する組織から、その選任方法の概略について解説ののち、「公告制度」や「会計帳簿の閲覧」について先生の見解や実際の判例を含めて回答いただき、非常に参考となるものでした。

 休憩をはさんだ後、「檀信徒とのトラブル(布施・灯明料)」と題し、寺院で起こりがちな「離檀料」や「墓地管理料の滞納」について、参加者から頂いた事前質問に対して先生が回答していくQ&A方式で講義が進んでいきました。

また、「檀信徒とのトラブル(宗教面、個人情報、損害賠償)」として、「寺院側の埋葬拒否」や「永代供養料の返還要請」また「工作物による事故」について、さらには「業者とのトラブル」や「ネットへの写真無断掲載」など、資料には過去の判例等も詳しく掲載されており、良く理解できました。

 今回の講演を拝聴し、改めて各寺院で定められている「寺院規則」を見直し、時代に即した内容としていく事が大切であると感じました。

 埼玉第一教区教化研究会開催にあたり、お忙しい所、当教区教化研究会の講師をお引き受け頂きました武内先生をはじめ、ご協力賜りました関係各位に感謝を申し上げ、ご報告とさせて頂きます。

(参加者)

清水秀隆・荒井真道・小室雄充・藤原雅弘・荒井正道・山口純雄・江連俊隆

小泉暁輝・渡辺道夫・高橋一晃・岡部法香・奥野真明・山口博玄・秋山照美

小宮山学道・榊原正蔵・石山大十・山口弘隆・元山弘寿・小泉節子(普門寺 小泉暁輝)