教区ニュース

平成26年度埼玉第一教区 檀信徒教化推進会議「真言の集い」

十一月二十一日(金) 埼玉第一教区檀信徒教化推進会議「第六回真言の集い」
が川口駅東口前のホール、フレンディアで実施された。寒空の中、檀信徒百七十名、主催者側三十名総勢二百名が馳せ参じてホールは満員となった。定刻午後二時に寺庭婦人会のお唱えする「修行和讃」の流れに乗って埼玉第一教区教区長清水秀隆僧正導師のもと職衆の入堂となり、着座と共に一斉に「智山勤行式」が唱和される。静まり返ったホール内で堂々と「智山勤行式」が読誦される光景は誠に有難いものである。

 やがて舞台正面のスクリーンに大きな「釈迦涅槃図」が映し出され、岡澤恭子講師が登壇される。いよいよ絵解きの始まりである。金色に輝く涅槃図の下で、おシャカ様一代の生き様をやさしく解かれ人間としての一大事、生死について考えさせられる。また図に描かれている弟子のアーナンダやマヤ夫人、十二支の動物にも話が及ぶ。絵解きが終わると同時に青年会の「遺教経」が会場に響き岡澤講師が退場される。

 続いてスクリーンには智山青年会によるプレゼンテーション「そうだ総本山智積院へ行こう」が上映される。

次には俳優 奈佐健臣氏による「朗読 羅生門・蜘蛛の糸」の上演となる。文学を体験することを目指した芸術で、朗読がピークを迎えると突如として音楽家 篠田浩美様により大太鼓、マリンバなど様々な楽器が鳴り響き聴衆は度胆を抜かれてしまった。
 作品は人間の「業」を一歩離れた処から冷静に見つめる芥川龍之介の傑作である。
 最後は川口の誇る御成姫 小林千鶴嬢と噺家柳家かゑる師匠の登場となった。姫とかゑる師匠のトークショーに続きその後「大福引抽選会」となった。
 景品は、今噂の布団掃除機「レイコップ」を始め、米十キロ、肩マッサージ機など全部で二十品。八人に一人が当たると会場は大興奮となり閉会を迎えた。

(観福寺住職 安達本空記)