教区ニュース

令和四年度 埼玉第一教区 教化研究会報告

去る令和四年九月七日(水)「埼玉第一教区教化研究会」が開催されました。

この度の研究会は、宗祖弘法大師ご誕生千二百五十年に対する教師・寺族の機運醸成を目的に企画され、十九名(教師十七名・寺庭二名)のご参加を賜りました。当初は対面形式の開催を予定しておりましたが、県内をはじめ、新型コロナウィルス感染者の急増を受け、昨年に引続きZOOMを使用した完全オンライン開催となりました。

講師には、大正大学元教授 智山伝法院教授 智山勧学会理事長 真福寺御住職 元山公寿先生をお招きし、「お大師さまのご生涯について~空海絵伝を中心に~」と題してご講演を賜りました。

 埼玉第一教区ではこの度の記念事業(ご誕生千二百五十年)に際し、教区布教師会が中心となって「空海絵伝」を製作いたしました。檀信徒をはじめ多くの方に、お大師さまのご生涯を分かり易く知っていただく機会として、教区ホームページにて現在公開をいたしております。

また、その際の監修を元山先生に賜わっており、ご講演では絵伝の基礎となった、『行状絵巻』、『行状図画』、『絵詞』を基にお話を賜りました。絵の細部に亘る解説、現代に於ける解釈の対比、実際に中国へ渡って現地を視察された時の感想などを交えながらお話をいただき、参加者も挿絵があることでよりイメージと理解が得易く、話に引き込まれている様でした。

 今回のご講演を拝聴し、お大師さまのご生涯への理解を深めると共に、「絵解き」や「地獄絵図」などに代表される図画を用いた布教方法が、改めてご法要時の布教の光明となり得るのではないかと再認識することができ、教化研究会として大変実りあるものとなりました。

 当教化研究会の開催にあたり、講師をお引き受け頂きました元山先生、ご協力賜りました関係各位に厚く感謝を申し上げ、ご報告とさせていただきます。

(参加者)

清水秀隆・荒井真道・藤原雅弘・荒井正道・山口純雄・江連俊隆・小泉暁輝・

渡辺道夫・高橋一晃・岡部法香・秋山照美・小宮山学道・榊原正蔵・江連俊教・山口弘隆・元山憲寿・元山弘寿・荒井順子(寺庭)・小泉節子(寺庭)

(明王院 山口純雄記)