去る平成29年11月6日(月)、埼玉第一教区檀信徒教化推進会議「仏さまと出会う巡礼の旅」と銘打ち、北鎌倉の臨済宗名刹、円覚寺と建長寺への参拝研修旅行を開催いたしました。
総勢153名の参加者、バス四台の大所帯での移動でした。アメリカ大統領来日による交通の混乱がありましたが、ベテランバス会社皆さまの機転のおかげで、大幅な遅れはありませんでした。
北鎌倉駅のすぐ目の前にある円覚寺。小さな踏切を渡り階段を登れば立派な山門が現れます。
お茶のご接待をいただいた後、方丈(伽藍)にて御法楽をあげました。法楽後にありがたい御法話をしていただきました。
昼食は円覚寺にて精進料理をいただきました。季節の食材をしっかりとした味付けで構成されており、とても美味しくいただきました。印象的だったのは、禅寺だからと意識していたのかどうか分かり兼ねますが、檀信徒の皆さんが音を立てないように、話し声をあげないように、静かに召し上がっていたことでした。
食後に国宝舎利殿を参拝しました。お釈迦さまの奥歯が納められています。通常は拝観することができない間近まで、特別にお参りさせていただきました。
円覚寺から1キロほど隣にある建長寺が次の目的地です。各伽藍の説明を建長寺僧侶により丁寧にしていただきました。とくに本尊地蔵菩薩坐像の迫力は圧巻です。檀信徒の皆さまも思い思いに参拝されていました。
建長寺でも御法話をしていただきました。又、建長寺派の福聚寺森山一城御住職が震災にあった気仙沼の復興支援の一環として作っている「めげ米 にげ米 くじけ米」(真空パックされたお米)を教区にて購入させて頂き、復興支援に協力するかたちで参加者一同へ配らせて頂きました。復興米は2合のものでしたが、震災復興につながればと、たくさんの檀信徒さんが追加でお米をお求めになっておりました。
12時間の長丁場でしたが、皆様疲れもあまり見せず、「楽しかった」、「為になったよ。」とお声をかけていただきました。
ご多忙中にもかかわらず温かく迎えてくださった円覚寺、建長寺関係者各位に感謝、御礼を申し上げましてご報告とさせていただきます。
(歓喜院中 榊原正蔵)