教区ニュース

埼玉第一教区教化研究会—現代人の心を惹きつける、仏像の魅力—

去る平成二十五年九月四日(水)午後三時より、埼玉第一教区宗務所薬林寺において埼玉第一教区教化研究会を開催しました。

 今回の教化研究会は「現代人の心を惹きつける、仏像の魅力」をテーマとしました。講師には仏像ナビゲーター•ミュージシャンである宮澤やすみ先生をお迎えし、ご講演をいただきました。宮澤先生は、主に仏像見学ツアーの講師を永くお勤めになられた経験から、仏像鑑賞をするためのポイントとして「一、目つきを見る 二、体つきを見る 三、ポーズや持物 四、空間を感じるのが一番」の四点をあげられ、それぞれの点について「目つきを見る」ならば「やさしいまなざし•厳しい目•怒りの目」というような点を意識しながら仏像を鑑賞していくと、全く同じ仏像でも、鑑賞する人の心の反応がさまざまである事が理解できました。
 更には、仏像ツアーの参加者たちが、仏像を好きになったきっかけとしては「子供に聞かれて調べるうちに•歴史が好きだったことから」という意見があること。参加者の仏像観では「癒し救済はもとめない•勉強して知識を深めたほうが楽しめる」というように考えていること。そして参加者が拝観で求めるものとして「講師の解説や住職のお話(法話ではなく)•適度に放っておいてもらいたい」というような思いがあることをご教授してくださいました。

 また、講演終了後には、小唄師範の肩書きも持つ宮澤先生が、小唄の演奏と、仏像を題材にした歌詞を三味線の演奏に乗せて歌う、仏像ソングをご披露いただきました。
                      (記 小室雄充)
参加者
清水秀隆 荒井真道 安達本空 小室雄充 藤原雅弘 山口純雄
岡部法香 江連俊隆 山口弘隆
清水和子 江連光恵 安達礼子 石黒晃子