だいこうじ
永禄年間(1558年〜70年)法印永義により開山。永禄2年(1559年)4月8日入寂。天正年間(1573年〜92年)には寺領30石の御朱印を賜ったが、火災のため焼失し、あらためて元禄年間(1688年〜1704年)に御朱印をたまわっている。宝暦年間(1751年〜64年)に東照宮を勧請し、また観音堂には如意輪観音(行基作)が安置されていたが、盗難に会った。塔中には地蔵を本尊とした多聞寺もあったが、今はすでにない。当寺は南北朝のものと思われる青石塔婆があるが、これは珍しい図像の板碑で、阿弥陀三尊像が刻まれている。また境内には比翼ひば、梅、ひいらぎなど3件の市指定をうけている天然記念物がある。入口付近にはたくさんの石仏、石碑があり庚申塔、徳本上人念仏供養塔などがあり、今後の調査が待たれている。更に墓所には、大門宿本陣歴代の墓がある。尚、当寺の受けた30石の御朱印は市内最高のものであった。昭和51年に本堂、客殿などを新築し寺観は一新した。