地蔵院

地蔵院
じぞういん
開山は了雅で寂年は不詳である。中興開山は尊蓮で慶安元年(1648年)正月16日入寂。草創は鎌倉時代、あるいはそれ以前の寺である。新編武蔵風土記縞には、入間郡喜多院にかかる古鍾の銘に、武蔵国足立郡鳩井郷筥崎山依悲母命奉鋳之、正安2年(1300年)庚子3月18日大工沙弥慶源景恒と彫せり云々、とある。境内に観音堂があり、十一面観世音が安置されている。この観音は弘法大師の作と伝たえられている。堂は江戸時代には浦寺の北方、日光街道の西側にあったが、明治4年の法性寺火災で飛び火し、堂宇を焼失したので地蔵院境内に移されることとなった。また、境内には、小谷三志遺品保存館があり、裏庭には樹齢100年の大楠がある。これは市の天然記念物に指定されている。墓地は本堂の北側にあり1600年代の五輪塔、宝筐印宇塔などがならび建っている。当寺を菩提寺とした小谷三志は、一名鳩ヶ谷三志ともよばれた不二道を開いた人で、二宮尊徳も一時は三志に教えを乞うたこともあり、後に孔子と三志を並べて話したほどで、三志の偉大さを物語っている。この墓は三志遺品保存館のすぐ裏に丸石二個を重ねただけの質素なもので建てられている。
ホームページ
: https://www.jizouin.or.jp
山号
: 筥崎山錫杖寺
本尊
: 地蔵菩薩
住所
: 川口市桜町5-5-39