令和六年十月八日(火)「密厳流遍照講 埼玉第一教区連合会 検定会」並びに「能登半島地震物故者慰霊法要」・「能登半島地震被災地復興護摩祈願会」が宝厳院に於いて、教区管内住職・教師、寺庭、檀信徒参加のもと開催されました。
午前九時三〇分より「密厳流遍照講 埼玉第一教区連合会 検定会」を開催し、教師、寺庭、講員二十名の方々が受験されました。受験者が検定会当日に向けて日々、研鑽を積まれたであろうと感じることが出来た検定会となりました。
午後からは本年一月一日に発生した能登半島地震の物故者慰霊と被災された方々の早期復興を願い、「能登半島地震物故者慰霊法要」・「能登半島地震被災地復興護摩祈願会」を教師、寺庭、檀信徒七十名の方々に参加いただき開催しました。
法要に先立ち、八月二十五日から二十六日の日程で実施した「能登半島地震復興支援活動」に参加された当教区の参与で臨床宗教師の東養寺御住職 高橋一晃師より「能登半島復興支援活動~被災地での傾聴活動を通して感じたこと~」と題して法話をいただきました。大きく歪んだ道路や倒壊した家屋などの写真をスクリーンを通して参加者に見て頂き、現地で目や耳にして感じたことを伝えるとともに、被災地の現状を改めて感じて頂く機会とし、この復興支援活動は犠牲になられたみ霊が密厳浄土へとたどり着くように祈りを捧げ、また、被災者の皆様のお話を伺うことによって少しでもお気持ちを安寧に保っていただくために実施したこと、そして私たちは自然災害の脅威や復興への道のりの意識を深め、今後の各寺院の運営に役立て、あわせて社会貢献の一助とすべく、傾聴の機会を設けたことの説明がなされ、傾聴活動を通じて被災者の方々に寄り添い続けることの大切さを感じて頂く機会となりました。
午後三時より、宝厳院本堂に於いて「能登半島地震物故者慰霊法要」が勤修され、法要の途中、参列者にはお焼香いただき、さらには御詠歌『追弔和讃一番・彩雲』と『追善供養和讃一番・灯影』を共にお唱えし、物故者に対する供養の心が一つとなりました。
引き続き、場所を薬師堂に移して午後四時より「能登半島地震被災地復興護摩祈願会」が勤修され、護摩祈願会では参加者に“被災地の早期復興”を願って名前を記入いただいた添え護摩木をお導師様の修法によってご本尊様へ届けていただきました。
私たちが視察した後の九月二十一日から二十二日にかけて被災地を豪雨が襲いました。地震に続き水害が発生し、住民の方々の気落ちが非常に心配です。
能登半島地震物故者慰霊法要 於 宝厳院本堂
【配役】
導 師 渡邊道夫 僧正
一 臈 荒井正道 僧正(回向)
二 臈 大津隆裕 僧正
三 臈 小泉暁輝 僧正(経頭)
四 臈 江連俊隆 僧正(詠題・頭)
五 臈 山口弘隆 僧都
六 臈 石山大十 僧都
七 臈 直林一裕 僧都
八 臈 元山弘寿 僧都(奠供)
会奉行 山口純雄 僧正
法 話 高橋一晃 僧都
承 仕 江連俊教 僧都・元山憲寿 僧都・加藤弘喜 僧都・荒井勝哉 僧都
随 喜 直林一敏 僧正・元山宥寿 僧正・高橋一晃 僧都・吉岡照文 僧正
記 録 榊原正藏 僧都
【次第】
先、上堂
次、法要宣言
次、奠供 四智梵語 鈸初段
次、回向文
次、理趣経 入句『過去精霊』初段抜き 百字偈 讃嘆句 合殺
鈸中段
次、御詠歌 『追弔和讃一番・彩雲』『追善供養和讃一番・灯影』
次、阿弥陀如来根本陀羅尼
次、光明真言
次、御宝号
『回向震災物故者精霊』
次、至心回向
次、終了宣言
次、退堂
能登半島地震被災地復興護摩祈願会 於 宝厳院薬師堂
【配役】
導 師 元山宥寿 僧正
一 臈 渡邊道夫 僧正(お加持)
二 臈 荒井正道 僧正(法螺先達)
三 臈 小泉暁輝 僧正(経頭)
四 臈 大津隆裕 僧正
五 臈 江連俊隆 僧正(法螺)
六 臈 山口弘隆 僧都(法螺)
七 臈 石山大十 僧都
八 臈 元山憲寿 僧都(祈願文・太鼓)
会奉行 山口純雄 僧正
承 仕 江連俊教 僧都・元山弘寿 僧都・直林一裕 僧都・
加藤弘喜 僧都・荒井勝哉 僧都
随 喜 直林一敏 僧正・高橋一晃 僧都・吉岡照文 僧正
記 録 榊原正藏 僧都
【次第】
先、上堂
次、法要宣言
次、太鼓
次、お加持
次、九条錫杖
次、祈願文
次、観音経偈文 一巻
次、般若心経 三巻
次、諸真言
次、諸祈願
『一心祈願被災地復興』
次、大金剛輪陀羅尼
次、一字金輪
次、太鼓
次、終了宣言(閉会式)
次、退堂
(文章 小泉暁輝)