埼玉第一教区(清水秀隆教区長)主催の檀信徒教化推進会議が平成二十四年十一月十三日、成田山東京別院深川不動堂に於いて、本年度の教化年次テーマ「仏さまと出会う」に添い、「お不動さまの御教えから‐生きる力‐を」‐仏さまと出会う 安らかな心で慈しみを‐と題し開催されました。
当日は午前九時に教区内各地より総勢一三〇名の参加者がバス五台に分かれて出発し、午前十時過ぎに深川不動堂に到着しました。深川不動堂は開創三一〇年を期に平成二十三年に新本堂が完成されました。新本堂は梵字で散りばめられた壁でとても斬新な作りでした。最初に職員様よりクリスタル五輪塔や内仏殿、旧本堂などの拝観案内があり、その後午前十一時より深川不動堂主監廣田照滋僧正大導師のもと護摩を厳修して頂きました。堂内は階段式の座席となっており全体を見渡せ、大太鼓四台による深川太鼓の響きは迫力があり、圧倒されました。きっと参加された皆さまの願いが、お経の響きと共にお不動様の元へ届いたことでしょう。護摩修行終了後、法務課長安田明城僧正様のご法話を拝聴し、地下講堂へ移動し昼食の深川名物深川めしが入ったお弁当をご馳走になりました。引き続き同会場で、開所式が行われた後、総本山智積院を中心に行われている東日本大震災物故者の御魂供養と被災地早期復興祈願のために般若心経を写経致しました。
限られた短い時間の中での写経でしたが、私たちができることを精一杯させて頂きました。続いて、深川不動堂情報管理課長 樋口照喜僧正様より「成田山深川不動堂の縁起と成田山不動信仰」と題し、ご講演が行われました。今の深川不動堂があるのも江戸時代に不動信仰が盛んになったことが今も途切れることなく、人々の篤い信仰心が地域に息づいているからとのお話がありました。
その後閉所式に移り、本堂前にて記念撮影、お土産など門前散策をし、山内皆さまのお見送りを頂きながら、次なる目的地、江戸東京博物館へ向かいました。館内は大変広く、江戸の街並みのジオラマや庶民の日常生活が表現された部屋などがあり、江戸文化を肌で感じることができました。約一時間見学し、それぞれ帰路につきました。参加者より「近くとも、こういった機会がないとなかなか行けない。参加してよかった。」とのお言葉を頂きました。
今回開催にあたりまして、快く会場を提供して下さいました、深川不動堂主監廣田照滋僧正様、講師をお引き受け頂きました樋口照喜僧正様、様々なお心遣いを頂きました、深川不動堂職員様のお力添えを賜り無事に開催出来ましたこと、感謝申し上げましてご報告とさせて頂きます。
尚、日程は次の通りです。
午前 九時 集合出発
十時 深川不動堂着 拝観案内
十一時 護摩修行・法話
午後十二時 昼食
十二時三十分 開所式
一時 写経
一時四十分 講演
二時二十分 閉所式 記念撮影 門前散策
三時三十分 江戸東京博物館見学
六時 解散
(記 江連俊隆)