去る令和元年11月19日(火)埼玉第一教区主催の檀信徒教化推進会議が別院真福寺及び浄土宗大本山増上寺を会場に住職、教師、寺庭婦人含む総勢140名の参加のもと開催されました。
当教区の檀信徒教化推進会議はバスハイクの形をとり、檀信徒と宗派関係の名刹や名跡を廻り信心の涵養を目指し、さらには一日中、檀信徒と行動を共にする事によって寺関係者と檀信徒との紐帯や絆を深める目的で毎年開催いたしております。
当日、午前八時を目安にバス4台に分かれて出発し予定通り10時前には到着、午前10時15分より宗務出張所所長近藤昌俊僧正ご臨席のもと開講式が行われました。
午前10時40分より智山教化センター所員・池田裕憲先生に「弘法大師のご生涯について」 ーご誕生1,250年に向けてー を題名にご講演をいただきました。イラストを用いた講演でありましたので視覚でお大師さまのご生涯の概要を把握することができ、檀信徒の方々も大変分かり易かったととても喜ばれておられました。尚、このイラストを基に「お大師さまカルタ」を製作し、後に教化用資材として本宗内寺院にご案内いただけるとの事をお聞きし有り難く思いました。
講演終了後、別院職員皆様のお見送りを受け昼食会場である皇居外苑、楠公レストハウスへ移動いたしました。昼食の後、江戸城、皇居の歴史や皇居全体を把握できる展示スペースにて皇居について学ばれたり、皇居ゆかりの品々のお買い物を楽しみ、さらには楠木正成公の像や、二重橋を散策いたしました。年号が変わる節目の年であり、先日大嘗祭が今上天皇により執り行われたばかりの事もあり大変多くの観光の方々で賑わっておりました。
楠公レストハウスを午後2時20分に出発し、ガイドさんの説明を受けながら皇居周辺をゆっくりと車中観光しながら増上寺へと向かいました。
午後3時に増上寺に到着し記念撮影、その後、2班に分かれ増上寺の僧侶に導かれ境内をまわりました。三門、徳川墓所、安国殿、大殿、宝物展示場と案内して頂き、上野の寛永寺とともに徳川家の菩提寺であったということで格調の高さを伺えました。6名の将軍のお墓があり、江戸の歴史を身近に感じられ檀信徒の方々も熱心に案内の僧侶の声に耳を傾け、有意義な江戸情緒に浸ることができ皆様満足しておりました。
午後4時30分に増上寺を後に各バスは帰路につきました。
今回の檀信徒教化推進会議を終え思うことは、教化活動を教区というグループで行うことによるメリットは想像以上に大きいと感じました。それは一寺院で問題になる人員の動員や金銭的な問題による制限などを捨象することが出来、純粋に檀信徒の為になるプランに専念しそれを実行することが出来るからです。
最後になりましたが、埼玉第一教区檀信徒教化推進会議開催にあたり、特段のご配慮を賜りました上にご多忙の中、開講式にご臨席を賜りご挨拶を頂戴いたしました宗務出張所所長近藤昌俊僧正、講師をお引き受け頂きました池田裕憲先生、さらには準備段階から多大なるご理解とご協力を賜り、当日温かいホスピタリティをもって迎え入れてくれて下さいました別院真福寺職員の皆様に心から感謝を申し上げ、ご報告とさせて頂きます。
(埼玉第一教区 副教区長 藤原雅弘)